はるか地底に眠る水没した結晶洞窟をケイブダイビング…そこには太古の生物が…なんて考えて描いてみました。本当はカメロケラスに乗ってブイブイいわせてる絵を描きたかったのですが…あれれ??
アイデアはよかったと思うのですが、もう少し構図を工夫して描きたかったところです。
この絵のもとになった場所は、以前にNHKでやってたチワワ州ナイカの鉱山にある結晶洞窟(Cueva de los Cristales)です。内部は50℃を超えてて湿度が100%近いらしく、人間は10分くらいしか滞在できないそうです。
何十万年という期間、地殻変動などを経験せずに結晶が成熟した洞窟なので、なんとなく太古のロマンを感じるなと思いました。
いろいろな古代の生物を描き入れましたが、時代はごった煮です。たとえぱアノマロカリスはカンブリア紀最大(60cm)の生物で、同時代にはシーラカンス(デボン紀)や首長竜(三畳紀)などは当然いませんでした。
大勢の方がネコを心配してくれましたが、アノマロカリスが食べていたのはもっと小さい生物だったと思うので、多分ネコは大丈夫でしょう。あれっでもこのアノマロカリス大きい??
もともと描きたかったカメロケラスは巨大な直角貝で、なんと10mもの大きさがあったと言われています。時代的にはアノマロカリスに一番近く、カンブリア紀の次のオルドビス紀の生物だそうです。また別の機会に描いてみたいです。
最近、いろんな人の絵を見ます。つくづく思うのは、絵のうまさ=魅力ではないということ。
ときどき、ほとんど注目されていなくても、ものすごく心を惹かれる絵に出会います。うまいへたでいうと決してうまくはないのですが、世界観を感じます。わたしの絵も、上手ではないことは百も承知なのですが、そんな絵を目指していきたいなぁと思います。