うつ病を血液検査や光トポグラフィーで診断できるというニュースがありました。
社員の「うつ」、血液で見抜く 早期発見へ :日本経済新聞 |
血液検査でわかるEAP
ある男性は発症までの経緯と症状から判断すると明らかにうつ病でしたが、エタノールアミンリン酸(EAP)の数値が正常だったため、うつ病ではないとされ、食事指導で回復したそうです。
もともと国立精神神経センターにおられた川村総合診療院の川村則行院長は「精神疾患を発症すると免疫力が落ちる。血液内になんらかの問題が出ているはず」と考え、ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ(HMT)に調査を依頼し、その結果EAPが見つかったそうです。
うつ病でとわかる「感度」は80%以上、うつ病でない場合にうつ病と診断されない「特異度」は95%を超えるそうです。
「クロマトグラフィー法」によって1万円から2万円程度での計測が可能だそうです。今年度よりEAPを試行する医療機関数を増やし、19年をめどに保険収載を目指すと書かれています。
光トポグラフィーは保険収載
以前からこのブログで紹介していた、うつ病を見分ける技術、光トポグラフィーについては、全国26施設で先進医療として行われていましたが、今年4月からは保険収載されて保険診療でできるようになったそうです。
【4/26】うつ病・躁うつ病・統合失調症を見分ける光トポグラフィ検査 |
CFSでも、上記のうつ病の男性のように、典型例と思われてもそうではない治療でよくなるケースがありそうなので、バイオマーカーの発見など頑張ってほしいです。