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【5/23】動物レベルで慢性疲労症候群(CFS)の異常な痛みを抑えることに成功

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性疲労症候群(CFS)の実験モデルのマウスに異常な痛みが発生していることが明らかになり、その痛みを抑えることに成功したというニュースがありました。多分線維筋痛症の痛みも関係があると思います。

共同発表:慢性疲労症候群モデル動物での異常な痛みを抑えることに成功~脊髄内のミクログリアの活性化が原因の可能性~共同発表:慢性疲労症候群モデル動物での異常な痛みを抑えることに成功~脊髄内のミクログリアの活性化が原因の可能性~
▼関連ニュース

慢性疲労症候群の痛み、免疫細胞活性化が原因 名大教授ら  :日本経済新聞

慢性疲労症候群の痛み抑制に手がかり | マイナビニュース

慢性疲労症候群:痛みは免疫細胞活性化が原因か - 毎日新聞

中日新聞:免疫細胞活性化が原因か 慢性疲労症候群の痛み:社会(CHUNICHI Web)

つなごう医療 中日メディカルサイト | 慢性疲労症候群の痛み 免疫系細胞増殖が原因

2014年5月23日ニュース「慢性疲労症候群の痛み抑制に手がかり」 | SciencePortal

名古屋大学 プレスリリース

九州大学 プレスリリース

CFSの異常な痛みを抑える


研究グループは以前、ラットを深さ1.5センチの水を張った水槽に5日間入れてストレスをかけることで、慢性疲労症候群と同様に、筋肉や関節に痛みを抱えながら、器官や血液に異常がみられない症状を発症させました。

作られた、慢性疲労症候群のモデル動物(ラット)を解析したところ、異常な痛みを感じていることが明らかになったそうです。

しかも、皮膚や筋肉など末梢に炎症や損傷は見られず、血液中の炎症マーカーの上昇なども見られなかったことから、慢性疲労症候群(CFS)の痛みとよく似ているそうです。

この痛みの原因は、じつは中枢神経系にあり、脊髄後角の限局した領域にミクログリアと呼ばれるグリア細胞が活性化して集まっていることがわかったそうです。

そこで、細菌感染の治療で使われる抗生物質で、ミクログリアの活性化を抑制する薬(ミノサイクリン)を脊髄髄腔内に投与したところ、動物の異常な痛みは抑制されたと書かれています。

これは、これまで原因不明だったCFSの痛みが、中枢神経系と関係しているかもしれないという研究成果だそうです。

名古屋大学大学院医学系研究科の木山博資教授はこう述べています。

慢性疲労症候群はいろいろなストレスが原因になっており、症状も多彩で、一筋縄ではいかないが、この研究で痛みの原因は絞り込めた。

今後は脊髄内にミクログリアが増殖活性化する仕組みを解析したい。患者の診断に、脊髄のミクログリアの検査が使えるのではないか。

痛みを和らげる治療の標的としてミクログリアの活動抑制が役立つことも予想される。

「異常な痛み」と書かれていますが、CFSやFMで痛みに苦しんでいる方は、あまりに強い痛みという「異常さ」と検査に出ないという「異常さ」に二重の意味で苦しまれていると思います。

この実験が人間にも応用できるのであれば、ぜひCFSやFMで強い痛みに苦しんでおられる方たちの痛みが少しでも和らげられるようになってほしいです。


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