このブログで何度か取り上げている先生方である、友田明美先生と杉山登志郎先生が編集に関わられた本が出ていました。
友田 明美 (福井大学子どものこころの発達研究センター)
杉山 登志郎 (浜松医科大学児童青年期精神医学講座)
谷池 雅子(大阪大学大学院連合小児発達学研究科附属子どものこころの分子統御機構)
の三名が主に編集されたそうですが、かなり多数の方の共著となっています。以下の出版社サイトで目次や序文が見れます。
この本は,「子どものPTSD」を巡る日本語で書かれた最初のテキストである.
…われわれは今,次のような経験をしている.
大人,子どもを含め,PTSDの病態を知り,その治療を学び,対応ができるようになる.すると,1人2人と,子ども,大人を問わず深刻なPTSDを抱える症例が訪れるようになる.
徐々にその数は増え,やがて治療を求める人々の長大な待機リストを抱えるようになる.彼らはこれまでに様々な診断を受けてきており,その大半は誤診である.
「いったいこの人たちは今までどこにいたのだろう.実は自分も過去に既に出会っていたのではないか」と,待機リストを前に,われわれは苦い思いで振り返るのである.
トラウマの研究がだいぶ進んできたようですね…。
子供時代のトラウマは慢性疲労症候群(CFS)と関わっているという話もあるので、気になる研究ですね。