医学書院の書評・新刊案内によると、「臨床が変わる! PT・OTのための認知行動療法入門」という新刊で、慢性疲労症候群(CFS)や線維筋痛症(FM)への認知行動療法が解説されているそうです。
医学書院/書籍・電子メディア/PT・OTのための認知行動療法入門
認知行動療法(CBT)はエビデンスをもつ心理療法として、リハビリテーション分野へも応用が進んでいる。
本書は英国で刊行され、理学療法士・作業療法士に向けてCBT活用を説いた初めての書籍。
うつ病、不安障害などの精神科疾患をはじめとして、慢性疼痛、線維筋痛症、慢性疲労症候群などの患者に対し、理学療法士・作業療法士がCBTの技法をどのように臨床に取り入れているかを学ぶことができる。
amazonの内容紹介にもこうあります。
認知行動療法(Cognitive Behavioural Therapy;CBT)は強いエビデンスをもつ心理療法である。
CBTの源流は不安障害やうつ病のような精神科領域にあるが、近年では疼痛、線維筋痛症、慢性疲労症候群に合併した気分障害にも効果が認められている。
本書には英国のリハビリテーション医療におけるCBT普及を背景に、概説に加え7つの疾患のケーススタディを通して理学療法士と作業療法士の取り組みが紹介されている。
専門的で高めな本なので買う予定はないですが、CFSに認知行動療法をどう取り入れたのか、ちょっと内容が気になります。
書評にはこうあります。
筆者が特に興味深いと感じたのは,各章の事例紹介の中で治療技法についても丁寧に紹介がなされていることである。
「認知再構成法」「心配のマネジメント」「リラクセーション法」「活動計画表の作成」「現実曝露」「日記・日誌をつける」「ペース配分とゴール設定」などなどである。
わたしがやらなきゃと思いつつ、できていないことばかりですね!
目次を見ると、若年者のCFS、いわゆる学校や家族との関わりが大切な小児CFSが対象となっているようにも思えます。
第10章 慢性疲労症候群の認知行動療法
イントロダクション
臨床像
診断
資料10-1 CDC基準
大基準
症状基準
若年者
治療とアウトカムの基準となるエビデンス
患者にとって利用可能な情報源
理学療法と作業療法のなかにCBTを取り入れる
慢性疲労の認知モデル
治療技法
若年対象者とその家族との関わり
学校との連携
ケーススタディ10-1
結論
患者の利用できる情報源
以前、10代のCFS患者にウェブベースの認知行動療法が効果的だというニュースもありました。
ティーンの慢性疲労症候群にウェブベースの治療法が有用(2012.3.8掲載) |
図書館でないものかと思いましたが…大学の図書館などにしか置いてないようですね。