わいわいがやがや
色とりどりのお店が並ぶ城下町人と人との交差点
雲とくじらの交わるところぼくらの旅の始まりの街
ぼくらの冒険が終わる場所ぼくらはここから旅立って
いつかはここに帰ってくる空を飛んでく くじらのように
故郷の空へ旅するように
雲くじらの見える城下町
200作の記念に描いた絵です。実際にはもっと描いていますが、便宜上数えていた絵としては204作目でした。絵を描き始めたのは子どものころですが、真面目に描き始めたのは7ヶ月ほど前です。
以前ある人に3000枚くらい描けばうまくなると言われたことがありますが、いつになることやら…。
実際ゴッホは10数年間に2000点もの作品を描いたそうです。常に仲間の画家たちを観察し、新しい手法を取り入れて、実験的だったとか。
また75才から絵を描き始めたことで有名なモーゼスおばあさんは、亡くなる101才までに1600点もの作品を残したとか。
わたしは絵を描くにはまだまだだなぁと思い知らされます。
何枚も描いているうちに上達したと感じる部分について書きます。
上達したと思えること
◆イメージで描く
この絵は、どこも模写した部分はなく、オリジナルで描きました。1-100作目は模写が多かったですが、200作を描くころには、少しずつイメージで描けるようになってきたのが嬉しいところです。
世の中には画像で考える映像思考の人たちがいて、その人たちは絵にとても向いていますが、わたしはそうではありません。完全な言語思考です。
視覚思考を考える(1) 視覚思考の反対語は何?│40歳からの自閉症スペクトラム(ASD)の改善 |
ですからわたしには絵を描く才能はないのだと思います。才能があったら今ごろこんなところにいません。ですが、自分の思う絵を描けるようになってきたことはすなおに嬉しいです。
◆虹色のグラデーション
わたしは配色のセンスがありません。何色を塗るかでいつも悩みます。そんな困った時に使えるのが虹色のグラデーションです。
絵の中で特に強調したい場所に虹色を用いることで、全体を華やかで印象的にするという手法をときどき使うようになりました。
わたしの好きなイラストレーターの佐藤玲奈さんの絵の影響もありました。
イラストレーター佐藤玲奈HP - イラストレーター佐藤玲奈HP |
◆いろいろなタッチ
この絵はハッチングという手法を使って、線で描いている部分がほとんどです。そのほかに水彩風に描いたり、カラフルな点描で描いたり、イラスト風に花を描いたりすることを覚えました。
まだまだバリエーションは少ないですが、少しずつ描ける絵が増えてきたと思います。もっと表現力を磨いていきたいです。
◆絵を描くときの心構え
わたしはいつも絵を全力を傾けて描いています。そのときの自分の力を出し切ります。手抜きはしません。
だから、描いた絵が評価されないと、けっこう凹んでしまっていました。うまい絵ではないので当然ですが、自分を否定されたようで悔しいです。
でも、絵というのは、他人の評価を気にして描くものではないとも思います。ゴッホが評価されたのは死後でしたが、彼は黙々と作品を描きつづけました。
わたしも人の評価は気にせず、自分の描きたいものを描きつづけていきたいです。
楽しい絵は楽しんで描いている人からしか生まれないと思います。
前にも描きましたが、絵は「うまい/下手」「評価される/されない」で考えるとしんどくなります。純粋に絵が好きだから描いているので、余計なことは考えないほうがいいと思いました。
CFSでも絵が描きたい
わたしは、子どものころから絵を描いていましたが、中学から高校へ、進学校に進んでしまったので、絵を描くことをやめました。あまりに過密スケジュールで勉強して、過度の身体的ストレスからCFSになりました。
後悔先に立たずですが、もし違う道に進んでいたらどうだっただろうと思います。
もし身近に絵を描く友達がいたら…? よく絵のうまい人は、身の回りに絵を描く友人や、絵を褒めてくれる人が少しだけ多かったから、自分はこの道に進んだと言います。
わたしの周りにはそんな人はいませんでした。もしそんな友達がいたら、もし絵を褒めてくれる先生がいたら…、今ごろはCFSではなかったかもしれません。
でも、CFSになったことをきっかけに、わたしは絵を描くことを思い出しました。年に数枚ですが、絵は継続的に描くようになりました。
そしてCFS10年目を迎えて、もっと自分を表現したいと思い、絵を描くことの比重を大きくしました。はじめて、人に見せられるような絵が描けるようになってきました。
今ごろ絵を描き始めたのは遅かったのでしょうか。そうかもしれません。でも、さきほど名前を出した、モーゼスおばあさんのような人もいます。むしろわたしは20代のうちに絵を描き始められてよかったと思っています。
CFSという病気は絵を描くうえでマイナスでしょうか。確かにそう思うときも多いです。体力がないので、何のやる気もでないこともありますし、専門学校などで学ぶこともできません。
けれど、今わたしが絵を描いているのはCFSのおかげでもあるのです。
CFSで、どこにも行けない、何も満足にできない、だから絵を描くのです。
現実では何もできなくても、絵では何でも表現できます。どこにも行けなくても、絵に描くことはできます。決してかなわない夢も、絵筆に載せて、実現させることができます。
だから、ゆっくりでも、よたよた歩きでも構わないので、絵を描くことは続けていきたいです。わたしは絵を描くことが大好きです。