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【6/14】朝型の人やショートスリーパーは遺伝子で制御されている

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眠の研究について興味深い記事がWSJにありました。

睡眠を遺伝子の面から探るカリフォルニア大学サンフランシスコ校の学者、ルイス・プタチェック氏と妻のインホイ・フー氏の研究についてです。

朝型の人とショートスリーパーの話について書かれています。わたしはロングスリーパーなので、その話も交えてまとめたいと思います

進む睡眠の遺伝子研究―体内時計に効く薬剤の開発も - WSJ進む睡眠の遺伝子研究―体内時計に効く薬剤の開発も - WSJはてなブックマーク - 進む睡眠の遺伝子研究―体内時計に効く薬剤の開発も - WSJ

 

睡眠相前進症候群とショートスリーパー

お二人は、極端な早寝早起き、つまり睡眠相前進症候群の家系(推計で人口の3%に上る)や、一日6時間未満の睡眠ではつらつとしている人たち、つまりショートスリーパーの家系(こちらは1%未満)について、遺伝子変異の観点から調べているそうです。

すでに、朝型の人たちの遺伝子に複数の変異を見つけ、ショートスリーパーにも、DEC2(デックツー)と呼ばれる遺伝子に共通する1つの変異があることを発見したそうです。

研究結果から、体内時計を変える薬剤の試験投与を間もなく開始したいと考えていて、いつの日か睡眠時間を短縮できる薬剤療法を確立させることを目標にしていると書かれています。

わたしの知り合いにも、睡眠相前進症候群の人がいます。「夜8時半には就寝し、朝5時半前に起きる極端に朝型の人」という記述にぴったりです。

また、ショートスリーパーの友達もいます。

この記事にはショートスリーパーの人の特徴について、とても興味深い情報が書かれていました。

このグループの多くの人に、睡眠パターン以外にも共通の特徴があるらしいということが分かった。

フー氏によると、彼らは一般的に楽天家で、痛みに対する耐性が高いようだ。

被験者の中には、ノボカイン(局所麻酔薬)を使わずに歯の治療を受ける人や、出産の際に鎮痛剤を使用しなくてもほとんど痛みを感じなかったと話す女性もいた。

まさにわたしの友達もそうです。睡眠時間は3時間で大丈夫、というだけでなく、とても楽天的で、先日は相次いで怪我に見舞われたのに、あっけらかんとしていました。

「8時間睡眠のウソ。日本人の眠り、8つの新常識」によると、睡眠時間が長いことは気分を落ち込ませると書かれていました。うつ病で不眠になるのは、身体が自然治癒を目指して睡眠をカットしているのではないかと。

この記事によるとその逆も言えるわけです。わたしたちは徹夜明けはハイな気分になることがありますが、そもそも眠らなくていい、ショートスリーパーの人たちは、根っから明るい気分でいるのです。

ロングスリーパーにメリットはあるのか

正直なところ、わたしのようなロングスリーパー(10-12時間寝る)にはあまりいいところがないように思えてなりません。

朝型と夜型の議論では、夜型の人は不規則な事態に対応しやすいという話が『脳も体もガラリと変わる!「睡眠力」を上げる方法』に書かれていました。それなりにメリットはあるのです。

しかしロングスリーパーにメリットはあるのでしょうか。ショートスリーパーと反対の特徴を持つとすれば、悲観的で痛みに弱い人、ということになります。良い言い方をすれば感性が細やかなのかもしれません。

ロングスリーパーのメリットについて調べていると、あるブログ記事を見つけました。

ロングスリーパー: 愛するということロングスリーパー: 愛するということ

このブログを書かれた方もロングスリーパーらしくて、

12時間を越えて寝ていると、眠りが浅くなって半分寝ていながら半分起きているような状態になります。

そういう状態だと、うまくすると夢をコントロールできることがあるのです。自分の思い通りに夢が展開するのです。

それは幸せな体験です。めったにできないのですが、何度かできたことがあり、またそういう体験をしたくて寝続けてしまうのです。

という言葉には本当にそのとおりだと思いました。

わたしもこの体験が一ヶ月に1、2回あります。決まって、半分寝ていながら、半分起きているような状態のときにその現象は起きます。

自分で夢をコントロールしたり、とても色鮮やかな世界を冒険できたり、USJのライド並に浮遊感のある夢を見たり、見たい話の続きが見られたりするのです。

それが楽しすぎるので、一時期「夢依存症」というものがあるのかどうかインターネットで調べたほどです。どうやらそういうのはないようですが…。

わたしもこの方が書いておられるように寝ている時間が一番幸せで、一生寝ていられたらいいのにと思ったことは数知れません。

とはいえ、ロングスリーパーにもメリットがあって、自分の内的世界を探求し、沈思黙考することに向いていると書かれていました。別のところには奇抜なアイデアに富むという記述もありました。

正直なところ、サルバドール・ダリのように、夢で見たことを絵にするとかそのような芸当はできません。夢で見たことはあくまで未完成で、感覚的すぎて絵にできません。

ですが、もしかすると、起きている間に絞り出していると思っているアイデアは、実は寝ている間にデフラグされて整理されたものなのかもしれません。

そう考えると、わたしのいろいろな作品は、ロングスリーパーだから作れた、という可能性もあるのかも。それならば悪い気はしないです。わたしの描いた絵はうまくはないかもしれませんが、わたしには宝物です。

このブログの方は、睡眠とは別に、絵についての体験についても描いておられて、わたしの境遇に似ていたので、少し親近感を持ちました。

絵を描くこと: 愛するということ絵を描くこと: 愛するということ

将来的には睡眠のメカニズムが解明され、記事にあるように、短い睡眠で大丈夫になる薬剤などが出てくるのかもしれませんが…それまではロングスリーパー・夜型人間という体質とは付き合っていくしかなさそうです。


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