大きな大きなジンベエザメ
もしも友だちだったなら海のお城を飛び出して
ぐんぐん泳いで急上昇海の果てならすぐそこさ
はるか空まで飛んでいこうみんなぼくらを指差して
うらやましいっていうだろねきみはぼくらのジンベエザメ
きみはぼくらのジンベエザメ
先月に描いた絵を今頃載せます…
わたしの大好きなジンベエザメ(Whale Shark)と夢いっぱいのい世界を描いたイラスト「きみはぼくらのジンベエザメ」です。
今まで何度かジンベエザメを描いてきましたが、写実的に描くと、どうにも下手になってしまうのです。それで今回はデフォルメしてデザインしたジンベエザメを描いてみました。まるでポケモンみたいと言われてしまいましたが、楽しげなイラストになったと思います。
最近知ったのですが、ジンベエザメは野生では100年以上生きるそうです。わたしたちより長生きな生き物です。大きさも水族館飼育のものよりずっと大きい。そんなジンベエザメと友達になれたら、いろいろなことを教えてくれそうです。
わたしの描きたい世界
わたしの描くイラストは、最初の頃より、ずいぶん変わってきました。描いているうちに描きたいものがはっきりしてきて、表現方法も少しは上達してきました。
わたしはCFSによって多くの楽しみを失いました。でもキャンバスの上でならそれを表現できる。現実では鎖に繋がれていても、絵の世界では自由に飛び回れます。
このジンベエザメのイラストはわたしの描きたいイラストが形になったものの一つです。
世の中にはいろいろな絵を描く人がいます。人間技とは思えないリアルな世界を描く人もいれば、人気を得るためにはどんな絵でも描くというモラルのない人もいます。限られた人にしか価値がわからない絵や、特定のキャラクターへの愛にあふれた絵もあります。
わたしは、見る人が楽しくなるような絵を描きたいと思っています。いえ、もちろん見る人のことも大事ですが、わたしの絵に出てくる双子が幸せでいられる世界を描きたいと思っています。現実のわたしからは奪われてしまった幸せを託して。
…そんなことを書くと、自分がずいぶん年寄りみたいですね笑
CFSになって10年…もうすっかり老いぼれてしまったような気持ちになることがあります。特にこの数年は以前できたことができなくなってしまうことがあり、本当に老化かもしれないと戦々恐々しています。
わたしはまだ20代ですが、主治医によると、CFSの人の中には、年齢以上に老化が進んでいるように思える人がいるそうです。
いつも治りたいと思っているので「完治のために!」などと強気な記事も書きましたが、あらゆることを試そうにも、体力的、金銭的な限界を感じます。
でも、たとえ身体が衰えていくとしても、わたしがCFSの闘病から得たものもあるのです。それは、夢を持つことの貴さや、希望の明るさです。先ほど「失った」幸せについて描きましたが、その分、夢と希望の大切さが分かりました。
暗い闇ほど星空はきれいなのです。この星空は明かりのない世界を歩んできた者だけが見れる特権です。
わたしはそれを絵に描きたいです。そうすれば、わたしの描く絵は、ほかのだれにも描けない世界になるでしょうから。
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