塩野義製薬が、子どものADHDを対象に、インチュニブ(グアンファシン)の国内での製造販売申請を行ったそうです。成人のADHDの適応については開発準備中とのこと。インチュニブ(Intuniv)は米国での商品名です。
塩野義 新規ADHD治療薬を承認申請 小児適応で│ミクスOnline
そのほかビバンセとダソトラリンの続報もありました。
交感神経を抑制するグアンファシン
グアンファシンは以前、エスタリックの商品名で交感神経を抑制して血圧を下げる薬として販売されていました。インチュニブはその長期作用型(徐放剤)で、米国では以前からADHD治療薬として使われているそうです。
グアンファシンは、ノルアドレナリン作動性神経を活性化する作用がある「α-2アドレナリン作動薬」(中枢性交感神経抑制薬)で、似たような作用を持つカタプレス(クロニジン)はすでにADHDの治療にしばしば使われています。
以前読んだ子を愛せない母 母を拒否する子の比較表では、クロニジンとグアンファシンは、ADHDの場合も、反応性愛着障害(RAD)の場合も効果のある薬として載せられていました。
交感神経が過度に興奮して、多動になっているような場合に役立つのかもしれません。
その他の新薬、ビバンセとダソトラリンも進展
そのほか塩野義製薬は2011年からビバンセ(リスデキサンフェタミン)の承認も進めていて、現在治験はフェーズ3だそうです。こちらはコンサータと似た系統の中枢神経刺激薬とされています。
また、大日本住友製薬のほうも、まだ海外の話ではあるものの、DNRI(ドーパミン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)のダソトラリンの臨床試験を進めているというニュースがありました。
ADHDと過食性障害を対象に進めている臨床試験では、メチルフェニデートに比べて、薬物乱用傾向が低かったそうです。ダソトラリンは半減期が長く、一日に一度飲んで24時間効果があるタイプの薬のようです。
アメリカと同様、日本でもADHDの薬物治療の選択肢が徐々に増えていきそうですね。