サマータイムを導入するかどうかという議論について、日本の生体時計研究の草分け的な存在である北海道大学名誉教授、本間研一さんがコメントしている記事がありました
サマータイムとは、たとえば、夏の間時計の針を一時間ずらすことで、起床や就寝時間も働く時間も従来通りでありながら、明るい夕方の時間が1時間増えて活動しやすくなる取り組みだと説明されています。
地球温暖化防止や省エネ、経済活性化など良い面ばかりが注目されますが、本間研一さんは、一部の人、特に生まれつき夜型の人や、すでに睡眠障害を持っている人には悪影響が及ぶと懸念しています。
…脳に備わっている体内時計は、急激な時刻変動に耐えるようには設計されていない。
…影響は朝型人間より夜型人間で顕著だった。さらに、春の時刻変更後、睡眠時間が短くなったことも分かった。つまり、サマータイムは生体リズムを崩し、睡眠不足をもたらす可能性がある。
…頭の理解としては『たった1時間』でも、実際には体がついていけない場合がある。健常者は耐えられるかもしれないが、すでに睡眠に問題を持っている人々や、その予備群にはつらい制度となる
夜型人間で睡眠障害があるわたしのような人にとっては、厳しい制度になるといえそうです。