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【9/1】夢の扉+「疲労大国ニッポンを救いたい」 視聴メモ

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9/1に放送された夢の扉+「疲労大国ニッポンを救いたい」【さらば疲れ…驚きの疲労回復食とは】 の視聴メモです。

疲労の原因物質

乳酸が疲労の原因物質だというのはまったくの都市伝説で濡れ衣。運動後に乳酸が上がる、ということはわかっていたが、原因とはいっていない。

実験。【運動前の乳酸値を計測】→30分間運動→【計測すると運動前の4倍近くに】→休憩をとり、心拍数が戻るまで待つ→【計測すると十分休憩したのにさらに増える】

この実験から、むしろ乳酸は疲労回復を助ける物質であることがわかる。

真の原因を調べる国家プロジェクトによると、100種類に及ぶ物質を調べたところ、6年の歳月をかけ、原因は老化と関連の深い活性酸素だとわかった。

人は食べ物と酸素からエネルギーをつくるが、オーバーワークになると活性酸素が増え、正常な細胞も傷つけてしまう。この傷ついた細胞が修復されないまま蓄積される状態が疲労。

疲労の研究

疲労は三大アラームのひとつであるのに解明されていなかった。1977年、痛みの原因を突き止めた、ロジェ・ギルマンとアンドリュー・シャーリー、1982年、発熱の原因を突き止めたジョン・ベインはノーベル賞を受賞した。

渡辺恭良さんはもともと疲労と関係がない脳の研究をしていた。

しかし、脳科学のビッグプロジェクトで身体の不調を覚えるようになった。猛烈な腹痛で病院にかけこんだが、極度の疲労による胃腸炎と言われた。疲労と病の因果関係を知りたくなったが、医学医療の忘れ物であることに気づいた。

内科医の倉恒医師と協力し、脳科学で未開拓だった疲労を研究することに。過労が引き金で命を落とす人は、年間数万人にも及ぶという。1999年、国が国家資産を投じて、疲労の研究がスタート。

しかし研究者仲間から心無い声。「疲れは休めば治る」、「病気でもないのに研究する意味なんてない」。胡散臭いと思われ、周囲に理解されず孤独を感じることも。「自分の道は自分しかわからない」という言葉を励みにした。

イミダペプチド

国や企業から集めた30億という資産で、疲労回復物質の比較実験をはじめた。タウリン、クエン酸、オルニチン、イチョウ葉エキス、Lカルニチン、コエンザイムQ10など。15年かけてダントツで回復する物質イミダペプチドをつきとめた。

イミダペプチドは疲労のメカニズムに沿ったいくつかの信号を抑える。通常の疲労回復物質はまんべんなく全身にいきわたるが、イミダペプチドはピンポイントで作用する。

イミダペプチドは魚類や鳥類の筋肉に多く含まれている。想像を絶するスタミナの源。マグロ1日80グラム、鳥の胸肉なら一日100グラム食べるといい。

疲労度計

過労死の原因は脳が自分の疲れを認識できなくなり、無理を続けてしまうこと。疲労の数値化に着手し、ある程度数値が高ければ強制的に休ませればいいと考えた。

それまでの疲労度の調査方法はおもにアンケート。

数値化できる指標として行動量の変化、脳ストレスなどを試みたが、個人差があり、うまくいかなかった。

大阪の大学病院には疲労を専門とする外来がある。慢性的な疲労はうつ病と誤診されやすく、さまざまな病院をわたり歩いた末にここにたどりつく患者は少なくない。

「本当にぼくはうつかな、とかいろいろなことを考えてしんどかった」
「正直、ここにきて病名がついたときは、それだけですごく救われた」などの声

渡辺さんは、疲労の患者の回復を知るために努力を続けた。

自律神経系(呼吸や血液の循環をつかさどる24時間働く神経)のバランスを測れば、疲労を測れるのではないかと考えた。交感神経と副交感神経のバランスが崩れていると、疲労がつよい。

それで脈と心電を同時に測れるシステムを開発。計測時間は2分半。2000人のデータから自律神経の機能年齢も測れる。3段階にわけて疲労度を評価できる。数値0.8-2.0なら疲労が少ない。

大阪の疲労回復拠点、大阪市北区のナレッジキャピタル「健康科学イノベーションセンター」では疲労度計を12台設置している。

大阪市立大学 健康科学イノベーションセンター | みんなで拓く、健康科学イノベーションのベースキャンプ!大阪市立大学 健康科学イノベーションセンター | みんなで拓く、健康科学イノベーションのベースキャンプ!

「実際に値としてみてみると …意識していないことを気づけた」
「見える化されると斬新」などの声

以下に今回の未放映映像が公開されている。日本最高峰というベルツ賞を2回も受賞したことなど。倉恒Drのコメントもある。

▼渡辺恭良さんの書籍

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