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【9/11】さらに減っている日本人の睡眠時間

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NPO・National Sleep Foundationの国際睡眠調査によると、25歳から55歳までの日本人の平均睡眠時間は、平日夜6時間22分で、6か国中もっとも少ないことがわかったそうです。

日本人の平均睡眠時間6時間22分で6か国中最短 国際調査 : J-CASTニュース日本人の平均睡眠時間6時間22分で6か国中最短 国際調査 : J-CASTニュース

子どもとねむり 乳幼児編―良質の睡眠が発達障害を予防するという本によると、1995年の調査では7時間32分でした。(p15)

最近の睡眠時間の国別ランキング - 最も寝ていない国は?という記事によると、経済協力開発機構(OECD)の2010年の調査では平均睡眠時間は平日7時間14分でした。

どれも対象や測定方法が違うようなので、一概には比べられませんが、日本は常に先進国の中で最も早い速度で睡眠を削っている国と言われているのは確かです。

少ない睡眠時間で生活を維持できるはずはなく、平日に対して休日の睡眠時間が長くなっていたり、今回の記事では睡眠時間を埋めるためのうたた寝が増えていたりするとありました。

以前ブログに書いた【4/1-5】睡眠に関する6つの幻想―信じていませんか?によると、井原先生は、休日に寝溜めするのは「週末はインドで生活していて、月曜日の朝、カルカッタ発成田行きの飛行機に乗って成田から直接会社に行く」ようなもので、概日リズム障害の危険が伴うと述べています。

睡眠時間のアンケートが真に問題点を明らかにしているのかどうかはわかりません。人によって必要とされる睡眠時間は違いますし、病気のせいで睡眠時間が長くなることもあります。

日本人は勤勉を美とするので、睡眠時間を短めに報告してしまうということも、もしかしたらありうるのかもしれません。(とはいえ、わたしが使っているねむログの統計でも、みんなの平均睡眠時間は平日:6.56時間[2013/09/11現在]となっています)

今回の統計は、大人の睡眠時間を対象にしていますが、睡眠時間を削る社会のあおりを受けるのは発達期の子どもです。脳は寝ている間に発達するからです。

睡眠を削るのは、個人の生活習慣の問題というより、社会の価値観の問題だとわたしは思いますが、少なくとも個人として、睡眠を削ってまでがんばっていること、楽しんでいることには、本当にそれだけの価値があるのか問いなおすべきだと思います。


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