サッカーの大久保嘉人選手がオーバートレーニング症候群に悩まされていたことが書かれています。オーバートレーニング症候群は臨床的には慢性疲労症候群と同義であると言われています。
原因不明の睡魔にも襲われ、専門医のカウンセリングを受けた。結果は燃え尽き症候群とも呼ばれる「オーバートレーニング症候群」だった。
同症候群に詳しい日本体育大の岡本孝信教授(運動生理学)によると、生理的な疲労が回復しないままトレーニングを続けることで慢性疲労状態に陥る。責任感の強い人に多く、重症の場合は、うつ病に似た症状を訴え、選手生命に影響を及ぼすこともあるという。
岡本孝信教授についても調べてみましたが、特に情報はありませんでした。
オーバートレーニング症候群について、このブログでは以下の記事で扱っています。
大久保選手のオーバートレーニング症候群についてはすでに情報をまとめてくださっている方がいました。
診断に役立つ指標としては、スポーツ王国ぎふ|競技スポーツの振興によると、「疲労症状の高まりと平行して起床時の心拍数が増加するといわれています(10拍1分以上の増加)」。
安静時の検査には異常が出ないものの、運動中の酸素代謝などがわかるCPX(Cardio-pulmonary exercise test)によって診断できると長崎内科クリニックのサイトには書かれてありました。
「コルチゾルの数値、性ホルモンの変動を血液検査で確認することが有効」との記述もあるので、副腎疲労症候群と関連しているともいえるのでしょうか。
いずれにせよ、医学的には原因不明であり、中枢神経系の問題ではないかとされているそうです。慢性疲労症候群とメカニズムが同じなのだとしたら、脳の炎症が関わっているのかもしれません。
この研究では、慢性疲労症候群は『感染症や過度の生活ストレスなど複合的な要因が引き金になり、「疲れが取れない」という状態に脳が陥る』ものと定義されていて、オーバートレーニング症候群も含むのではないかと思われます。
オーバートレーニング症候群に陥った選手としては、サッカーの森崎浩司選手や大久保嘉人選手、市川大祐選手、内田篤人選手など回復された例しか知りませんが、慢性疲労症候群(CFS)のように重症化して社会生活ができなくなる例もあるのでしょうか。
オーバートレーニング症候群は小児CFSとの関わりでよく言及されていて、過度の部活をきっかけに中枢神経が疲労することが多いようです。成人の場合にも過度のスポーツからCFSを発症された方はいるのでしょうか。
今回のニュースで、大久保選手は岡本教授(専門家)から「重症だった可能性が高い」とされていますが、少なくとも競技者であり続けられた状態を重症と言われると、CFSとは大きく違うと思わざるを得ません。
CFSでは(わたしのレベルでも)日常生活さえ難しいのですから。
オーバートレーニング症候群については、情報が少なすぎてよくわかりません。