特に異常がないのに、胃もたれや不快感が怒る病気、機能性ディスペプシアについて新ガイドラインが作られたそうです。慢性疲労症候群(CFS)と同じ、機能性身体症候群(FSS)に分類される病気で、合併することもあります。
機能性ディスペプシアは従来RomeIIIという診断基準が用いられてきましたが、4月に日本消化器病学会が「機能性消化管疾患診療ガイドライン2014-機能性ディスペプシア(FD)」を発表し、より柔軟な対応ができるようになったそうです。
たとえばFD診断は内視鏡検査などによる除外診断が必須ですが、内視鏡検査がすぐに行えない環境でも、FD疑いとして初期治療を開始するといった選択肢もあるそうです。
また、昨年認可された薬、アコファイド(アコチアミド)について「これまでFD治療薬については多くの臨床試験が行われているが、プラセボに対してここまで明らかに有意差が出た薬はなかった」と書かれています。
アコファイドについてはこのブログでも紹介しました。
検査で異常が見られないCFSと同じカテゴリーの病気について、治療法が出てくるのは歓迎すべきことだと思います。