関節リウマチ、アトピー性皮膚炎、敗血症などの原因となるタンパク質であるインターロイキン18(IL-18)複合体の構造を岐阜大大学院医学系研究科の加藤善一郎教授らが解明して、新薬の開発に弾みがついたというニュースがありました。
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リウマチやアトピー治療に光:トピックス:中日新聞女性向けサイト:オピ・リーナ(Opi-rina)中日新聞のほうのニュースでは、
IL-18の複合体は、全身を激しい痛みと倦怠(けんたい)感が襲う慢性疲労症候群(CFS)の病因の1つともみられている。
と書かれています。
インターロイキン18は、細菌やウイルス感染から体を守るために放出されるタンパク質、いわゆるサイトカインであり、炎症などの生体反応をコントロールします。
病原体を排除するという重要な働きをしますが、過剰に生産されてしまうと、免疫異常の病気を引き起こします。
インターロイキンと慢性疲労症候群の関係については、慢性疲労症候群に陥るメカニズム の中で、
TNFを含めてIL-1、IL-4、IL-10などさまざまなサイトカインが疲労感に関係している可能性があり、今後それぞれのサイトカインについても、1つ1つどのような脳機能異常と結びついて臨床症状とつながっているのかを明らかにする必要がある。
と書かれています。
これまでのステロイドなどの免疫抑制剤は、IL-18複合体が形成された後に発症を抑える薬でした。
しかし今回IL-18の構造が解明されたことで、そもそもIL-18が作られないようにする薬も開発できるのではないかと期待されているそうです。