徳島大の大森哲郎教授らの研究グループが、血液中の遺伝子のメチル化反応を分析して、うつ病を判断できる技術を開発したそうです。
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徳島大学病院ではうつ病患者の血液の生物学的指標を発見しました血液の遺伝子のDNAメチル化修飾という化学反応を複数組み合わせることにより、うつ病患者とうつ病でない人とを判別できる可能性のあることを、…明らかにしました。
これらの研究成果は、うつ病の客観的な診断マーカーの開発に役立つことが期待されます。
まず薬を内服していないうつ病患者20名と、うつ病でない19名の血液を採取したところ、18種類の遺伝子のメチル化反応の値を組み合わせれば、うつ病を判別できることがわかったそうです。その後、独立したうつ病患者12名と、うつ病でない12名の血液採取し、選定したマーカーに再現性があることを確認しました。
研究主導者は「精度の高いうつ病の指標に成り得る。実験の規模を拡大し、実用化につなげたい」と述べているそうです。
興味深い研究だとは思いますが、うつ病の血液診断は、以前から言われているものの、なかなか実現しないですね。線維筋痛症などほかの疾患と区別できるのかも未知数です。線維筋痛症や慢性疲労症候群のほうも血液で診断できると言われながら、まだ実用化されていないのが気になるところです。
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