朝、子どもが具合が悪くて起きられない。それなのに、夕方になると、明日学校へ行くという。そんな症状は起立性調節障害(OD)かもしれないという記事が掲載されました。
このブログでも紹介した朝起きられない子の意外な病気 - 「起立性調節障害」患者家族の体験から (中公新書ラクレ)の著者、武香織さん、大耀さん親子の話や、NPO 起立性調節障害ピアネットAliceの代表を務める塩島玲子さん、そして田中英高先生の話が載せられています。
起立性調節障害は、軽症を含めると、小中学生の5〜10%いると考えられるそうです。最近読んだ本には、700万人の患者がいるだろうと書かれていました。しかし夕方から夜には元気になることが多いので、「怠けているだけ」と誤解されてしまいます。
このニュースには起立性調節障害の当事者たちの次のような言葉が書かれています。
中学生のとき起立性調節障害を発症し、19歳の今は忙しい毎日を送ることができている武大耀さん
朝起きると頭が真っ白で、何も考えられなかった。勉強や部活もできなくなり、どうしたらいいのか不安だった
お母さんの武香織さん
子どもたちは、自分のことで親が苦しむ姿を見るのがつらい。だからこそ、親が元気でいることが大切。そのためにも、周りの理解や支えが必要です
大阪医科大学附属病院発達小児科の田中英高准教授
本人は体調が悪くて落ち込んでいるのに『甘えている』とか『気持ちの問題だ』などと責めてしまうと、治るものも治らなくなる。親子関係がこじれてしまうケースも少なくない。まず、親が焦らずに受け入れることが大事です
まず、本人や保護者、学校関係者が、体の病気で治るのに時間がかかることを理解するのが治療の第一歩
起立性調節障害について詳しくは、このブログの起立性調節障害カテゴリ、あるいはこのブログで最もよく読まれている以下のエントリをご覧ください。
このニュースでは、役立つ情報として、以下の本やサイトが挙げられています。
▼書籍
うちの子が「朝、起きられない」にはワケがある―親子で治す起立性調節障害
朝起きられない子の意外な病気 - 「起立性調節障害」患者家族の体験から (中公新書ラクレ)
うちの子が「朝、起きられない」にはワケがある―親子で治す起立性調節障害
加えて、最近発売された起立性調節障害がよくわかる本 朝起きられない子どもの病気 (健康ライブラリーイラスト版)が、ワイドで見やすく、豊富なイラストで分かりやすいので、おすすめです。