注意欠如多動症(ADHD)の治療薬として、コンサータやストラテラは子どもも大人も使えるようになりましたが、特にコンサータは、副作用やリタリン乱用の問題から、気軽に処方されるような薬ではないのが現状です。
そのコンサータ(メチルフェニデート)について、東京大学の石井礼花助教らの研究グループは、光トポグラフィー検査によって、効くかどうかを内服前に予測できる可能性があることを発見したそうです。
実験ではメチルフェニデートを飲んだことがないADHDの子ども22人と、1カ月以上内服していたADHDの子ども8人を対象に、光トポグラフィーを用いた脳機能評価を行ったそうです。
その結果、内服前と1回内服後の左下前頭回の信号変化によって長期的なメチルフェニデートの効果を予測できる可能性がわかりました。
実験結果についてはさらに検討を重ねる必要があるとされていますし、今回の結果は子ども限定ですが、あらかじめコンサータが効くかどうかがわかれば、患者側としても治療しやすいなと思いました。