熊本県 荒尾市民病院の不破 功先生が、脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群)のブログを作られたようで、「小児および若年者の脳脊髄液減少症について」というPDFファイルが公開されていました。
荒尾市民病院は、脳脊髄液減少症の治療を行っている病院で、ウェブサイトにも詳しく説明されています。
おそらくご本人のブログだと思いますが、病院からリンクが貼ってあるわけでもなく、現時点では確証できません。
PDFでは次のようなことが書かれていました。
■20歳以下の若年例を見ることも少なくない。不破先生の患者では12.9%。
■全例で頭痛が主訴であり、体の姿勢によって変化した。
■外傷を契機で発症する場合が多い。(さほど重度でない外傷も含む)
■若年者の脳脊髄液減少症は見過ごされていて、偏頭痛・ストレス性頭痛・精神科疾患とされている場合が多いと思われる。
■今のところ2008年にUysalらが報告した5歳が最年少。ブラッドパッチで治療された。
■不破先生の患者では9歳が最年少で、ブラッドパッチにより改善した。(しかし安全性のデータはまだ十分ではないという慎重な姿勢も)
■マルファン症候群など、先天性の結合組織の弱さが関係している場合も。
詳しくは、直接PDFファイルをご覧ください。
子どもの脳脊髄液減少症は見逃されていることが多く、周囲に理解されないまま、「怠け病」とみなされていることがあります。
また起立性調節障害や慢性疲労症候群として、的外れな治療を受けている可能性もあります。
子どもの脳脊髄液減少症については、山王病院の高橋浩一先生らも経験豊富で、定期的に啓発されていますので、以下の記事もご覧ください。
こちらのマンガは子どもの脳脊髄液減少症を扱っています。