浜松医科大学の特任教授を務めておられる発達障害と子ども虐待の専門家、杉山登志郎先生による、発達障害についての新刊「発達障害の薬物療法」が発売されるそうです。
発達障害の薬物療法 - (株)岩崎学術出版社 精神医学・精神分析・臨床心理学の専門書出版
目次
第1章 発達障害とトラウマへの薬物療法
第2章 発達障害はどこまで広がるのか
第3章 発達障害とトラウマ
第4章 統合失調症診断と抗精神病薬による治療をめぐって
第5章 気分障害をめぐる混乱
第6章 気分障害をめぐる誤診のパターン
第7章 少量処方
第8章 EMDRを用いた簡易精神療法
付録1 発達障害の診療のコツ
付録2 パルサーを用いた4セット法による簡易EMDR
この本のポイントについて、内容説明にはこう書かれています。
■少量処方の実際
筆者の経験では,一般に使われている薬の量の遙かに少量の服用で,副作用なく治療的な対応が可能な症例が多い。
■誤った診断に基づく誤った処方のパターン
一般に最重症と考えられている症例が誤診の対象となり、薬の大量処方を受けている
■臨床経験をまとめたもの
内容は筆者の臨床経験をまとめたもので、エビデンスのレベルは低く,あくまでもエキスパート・オピニオンである。
発達障害の薬物療法は、そもそもどんな薬が効果があるのか、ということがあまり知られていませんし、過敏性ゆえに量が多いと逆に症状が悪化する、ということも知られていません。発達障害の治療をするという専門家にとって、この本は必要な知識ですし、治療を受ける側としても、知識を持っていることが身の守りとなるかもしれません。
今のところまだAmazonなどの販売ページがないみたいなので、見つけたら追加します。