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1滴の血液からウイルス206種の感染履歴がわかる25ドルの検査―慢性疲労症候群(CFS)にも役立つ?

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し前のニュースですが、   米ハーバード大学のスティーブン・エレッジ教授や、マサチューセッツ工科大学の協力者からなる研究チームが、1滴の血液から、過去に感染した206種940株のウイルスがわかる検査法「VirScan」を開発したと、科学誌「サイエンス」2015年6月号で発表されていました。

A $25 Blood Test Could Detect Every Virus That's Ever Infected You
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25ドルの血液検査で過去のウイルス感染履歴が明らかに

25ドル(約3000円)、解析期間は2,3日で実施可能なこの検査は、ウイルスに感染したときにできる痕跡、つまり抗体を検出するものです。

既存の検査とは違い、一回の検査で、ヒトに感染することが知られている事実上すべてのウイルスに一致する抗体を探すことができるのが強みだといいます。

これまでに検査を実施した569人からは、平均10のウイルスの抗体が検出されたとのこと。しかし少なくとも2名のボランティアからは84種のウイルスの感染履歴が検出されたとの記述も。

感染歴がわかれば、後天性免疫不全症候群(AIDS)やC型肝炎のような、潜伏期間が長い疾患の早期発見ができたり、慢性疲労症候群などのミステリアスな病気の原因解明をしたりするのに役立つのでは、とされています。

VirScan, if it’s perfected for routine use, could be used to look for common factors in mysterious illnesses such as chronic fatigue syndrome.

※chronic fatigue syndrome=慢性疲労症候群(CFS)

一般の実用化はまだ先で、現在は研究目的のみでしか使用できないらしいです。またHIV、C型肝炎ウイルス以外の検出率はまだ心もとないらしい記述も。

エレッジ教授は、「VirScan」がこれまでの「ELISA」と呼ばれる1回につき1種類を検出するタイプの検査に取って代わり、新しいワクチン開発や難病研究、ウイルス以外の病原体の検査にも応用されるかもしれないと期待しています。

こうした検査が普及したら、ウイルスが関係する難病の研究が飛躍的に進展しそうですね。慢性疲労症候群に関係するウイルスは何か、そもそもウイルスは関係しているのかという論争に終止符が打たれる日も近いのかもしれません。


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