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【1/10】柴山雅俊先生の新刊「解離の舞台 症状構造と治療」が発売予定

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のブログの解離関係の記事で大いに参考にさせていただいている、解離性障害の専門家、柴山雅俊先生による解離の解説書の新刊解離の舞台―症状構造と治療が、来2017年1月10日に金剛出版から発売されるようです。

内容紹介は以下の通り。

解離の舞台 症状構造と治療/柴山 雅俊 - 紙の本:honto本の通販ストア

本書の前半・症状構造論では、「色」「夢」「眼差し」など解離に特徴的な表象を手がかりに、気配過敏、想像的没入、人格交代、空間的変容/時間的変容、幻覚・幻聴など解離の典型的症状を論じながら、当事者の主観的体験世界を触知する。

本書の後半・鑑別診断論では、境界例、自閉症スペクトラム障害、統合失調症との困難な鑑別方法を症候学的観点から解説していく。

そして終盤の治療論では、「救済者」「犠牲=身代わり」「場所」などのキーワードを足がかりとして、夢と現実の境界線上に「いま・ここ」を構築して交代人格と交流をはかり、安全な場所のなかで回復に至る軌跡を描いていく段階的治療論が語られる。

一見すると、6年前の著書解離の構造―私の変容と“むすび”の治療論に近い内容なのかな、と感じられますが、さらに煮詰まった理解が含められているのではないかと思います。

前半部分の「色」「夢」「眼差し」はわたしも気になっているところなので興味を惹かれます。後半の自閉症スペクトラムとの鑑別や、具体的な治療論は、ぜひ知っておきたい知識ですね。

わたしは常々、解離を知らずして発達障害やHSPの創造性は理解できないと思っています。うちのブログは多岐にわたる話題を取り上げていますが、一番思い入れのあるカテゴリーは何かというと、慢性疲労でも発達障害でもなく、間違いなく解離だろうな、と感じます。

柴山先生の本は、毎回、当事者の主観的体験に寄り添った生き生きとした洞察が魅力的で、読んでいて本当に興味深いです。

専門家向けの本らしく、値段は高めで、内容も難しめだと予想されますが、解離を深く知るにはうってつけの一冊ではないかと思います。わたしもぜひ読んでみようと思っています。

柴山先生の解離の本をまだ読んだことのない方には、もっと簡単で一般向けの解離性障害のことがよくわかる本 影の気配におびえる病 (健康ライブラリーイラスト版)をお勧めしておきます。


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