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子どもの慢性疲労と睡眠についての解説動画―大阪市大が協力するヨドネルプロジェクト

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You Tubeチャンネルyodogawakuyakusyo にて、ヨドネル大規模調査に基づく、子どもの睡眠と疲労の解説動画がアップされています。

ヨドネルプロジェクトとは

平成28年度に、大阪市淀川区と、疲労研究で有名な大阪市立大学の連携により、小学校4年生から中学校2年生までの生徒約6000人を対象にした、睡眠習慣、生活習慣、学習意欲や疲労に関するヨドネル大規模調査が行われました。

大阪市:報道発表資料 脳科学で読み解く子どもの睡眠~ヨドネル6000人調査の結果報告会を開催します~

睡眠時間短いほど疲労 学年上がるにつれ蓄積 - 大阪日日新聞

この調査を分析した理化学研究所の水野敬先生は、小児慢性疲労症候群の研究もされています。小児慢性疲労症候群を特集した教育と医学 2016年 6月号 [雑誌]による、子どもの睡眠の実態調査の解説が収録されていました。

小児慢性疲労症候群(CCFS)の子どもは脳の情報処理で過活動が生じていることが判明
小児慢性疲労症候群(CCFS)の子どもの脳機能に関する理化学研究所の研究

淀川区は、こうした研究を通して、子どもの睡眠習慣改善に向けたヨドネルプロジェクトを推進しています。

以下の動画は、3/29~4/11に大阪市立大学の健康科学イノベーションセンターの協力のもと、淀川区役所で行なわれているギャラリー「すいみん科学館」のパネル展示と連動する内容だそうです。

淀川区の劇団そとばこまちに所属する田中尚樹さんが演じる「すいみんドクターK」が、ヨドネル6000人調査でわかった研究結果について解説する、という内容になっています。

大阪市淀川区:ヨドネル!淀川区×大阪市立大学「すいみん科学館」を開催します(3/29~4/11) (お知らせ・イベント>参加者募集)

内容の簡単なメモ

■小学生の30%、中学生の46%が疲れている。しかもその疲労は1ヶ月以上続いている。

■平日の睡眠時間が短いほど疲れが強い。学年が上がるにつれ、睡眠時間が減り、疲労度も上がっている。また学習意欲も低下している。

■小中学校の慢性疲労は、睡眠不足をきっかけに、学習意欲の低下、さらには脳機能の低下へつながる負のスパイラルが生じている。

■注意制御力はおもに小学生から中学生時期に発達する。注意制御力が高いほど授業の理解力も高い。

■疲労が強かったり、学習意欲が低かったりすると、注意制御力が低下する。

■実態調査によると、睡眠不足の原因は、スマホ、コンビニ、SNS。携帯やスマホでのSNSを利用する子、平日の夜にコンビニに行く子は、そうでない子より睡眠時間が1時間少ない。1日5時間以上パソコンを利用する子も6%以上いる。

■睡眠時間と意外な相関関係があったのは夕食のとり方。夕食をいつもみんなで食べる子は、一人で食べる子より50分睡眠時間が長い。

■勉強を頑張った結果、家の人からよく褒められる子も、まったく褒めてもらえない子より30分睡眠時間が長い。


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