最近、不思議な気持ちの変化が生じています。
ここ数年間、焦りと不安といらだちに押しひしがれていました。失った時間を取り戻したいのに、どうしても体調が改善しないことに追いつめられ、自分の不幸な点ばかりを取り立てて、なんのために生きているのか分からなくなっていました。
しかし、毎日、絵を描くようになって、ずっと見失っていた気持ちの安らぎを取り戻し、ほんのりとした幸せな気持ちが感じられるようになりました。
芸術療法のいろいろ
わたしは子どものころから絵を描くことが好きです。残念ながら、学生時代になってからはとても忙しく、才能もなかったので、しだいに描かなくなりました。
病気になってからマインドマップと出会い、ちょっとしたイラストに挑戦することにしました。このブログを読んでくださっている方はご存じのとおり、ときどき挿絵代わりにちょっとした絵を描くようにもなりました。
それでも、体調がすぐれないため、なかなか一枚絵を描く機会はありませんでした。
限られたエネルギーをもう少し絵に向けてみようと思ったのは最近のことです。アナログでしか描けないわたしにとって、アナログな描き味とデジタルの手軽さを併せ持ったソフトと出会えたのは幸運でした。
そういえば先日、世界で最初にうつ病に芸術療法を導入した、オーストラリアのダックス・センターのことがニュースになっていました。
豪州ダックス・センター収蔵作品から31点が来日 「アートでふれる、うつの心と軌跡展」開催のご案内 | 共同通信PRワイヤー |
ここで取り上げられているのは絵画療法ですが、ほかにも音楽療法や舞踏療法、コラージュ療法、物語療法、詩療法、箱庭療法などもあるそうです。さまざまな病気や不登校などにも用いられるといいます。
不登校外来―眠育から不登校病態を理解するにも、「描画、スクイグル、箱庭療法、簡単なワーク(折り紙、トランプなど)」の芸術療法について書かれています。(p92)
わたしは箱庭療法はやってことがありますし、わたしのパーキンソン病の友人は音楽療法や舞踏療法などを頑張っていました。どれも、あまり難しく考えるものではなく、だれかと一緒に芸術を楽しむという認識でよいのかなと思います。
最近の以下のようなニュースも芸術療法といえるのかも。
統合失調症経験の衛藤英徳さんが詩集を出版【大分のニュース】- 大分合同新聞
歌で理解を広げたい 高次脳機能障害者ら、都内で30日コンサート:ローカルニュース : ニュース : カナロコ -- 神奈川新聞社
わたしの場合の“絵画療法”の効果は、もしかすると一時的な心境の変化にすぎないのかもしれません。いつまで、こうした生活を続けられるのかもわかりません。
それでも、今は、ちょっと幸せなこの感じが嬉しいです。