下の絵にはそんな題名をつけました。物語の中に旅立つのはいつだってわくわくできるひとときです。
物語の中へ出かけるのは、何も本を開いたときだけではありません。
CFSの体調がひどく、本も理解できないころ、わたしにとって物語の世界にひたるのは生きる手段でした。
現実のわたしはベッドに縛られて、苦痛にあえぎ、家から一歩も出られません。でも物語の中では、とっても元気で、活力にあふれ、大切な家族と友だちに囲まれて、壮大な世界を冒険できます。
こうして物語をつむぐことについて、わたしはずっと自分だけのことだと思っていました。
でも、最近になって、辛い経験をした子どもは解離によって違う世界を生きたり、毎日が生きづらい広汎性発達障害の人は自閉的ファンタジー世界をもっていたりすることを知りました。
物語の世界を冒険していたことを思い出すにつけ、思春期のCFSは、やはりとても辛い経験だったのだなぁ…と思います。