意識的に長時間の睡眠をとったほうが、脳のポテンシャルが上がるという興味深い研究結果について書かれていました。ロングスリーパーにもよい点があるということが示唆されたかもしれません。
「デキない人」ほど眠る時間を削っている 脳科学者に聞いてみた (1/3ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ) |
スタンフォード大学睡眠障害臨床研究所のシェリー・マーが行った実験によると、次のような結果が得られたそうです。
大学のバスケットボール選手に、無理にでも10時間眠るように指導し(これは通常の睡眠時間に比べ約110分長い)、2カ月間その効果の経過を観察した。
すると、なんとダッシュのスピードがどんどん速くなり、最終的にフリースローの成功率は9%、スリーポイントシュートの成功率も9.2%アップしたというのだ。
また篠原菊紀教授はこんな話もしています。
解くのにひらめきが必要な数列の問題の比較実験で、被験者を8時間起きている、7時間起きていて1時間寝る、1時間起きていて7時間睡眠をとる、の3グループに分けて問題を与え、8時間後に回答を求めたところ、一番成績がよかったのが7時間眠る組だったのです
寝る前に次の日のことを書き出しておけば、寝ている間によいアイデアが湧くということもあるそうです。ときどき数学者などで、寝て起きると問題が解けていた、という話を聞きますね。
寝ている間に記憶の固定化や整理が行われ、練習の成果を身につけたり、アイデアを得たりすることができるようです。
ショートスリーパーに比べて、ロングスリーパーはあまりいいことがないように思いますが、長く眠るぶん、脳のポテンシャルを発揮しやすいのかもしれません。