週間女性3/3号に載せられた、脳脊髄液減少症の高橋浩一先生の記事が、Web上で読めるように公開されています。
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脳脊髄液減少症とは、外傷や事故が原因で脳と脊髄を覆っている髄液が漏れ、さまざまな症状を引き起こす病気で、しばしば疲労や痛みが強く、慢性疲労症候群として診断されている場合もあります。山王病院脳神経外科・高橋浩一副部長のコメントが添えられています。
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■診断にたどり着くのが難しい
…小澤明美さんの経験。11年前にちょっとした衝突事故に遭ったことで発症。3年後にやっと脳脊髄液減少症だと分かったが現在も症状が重く、ほとんど寝たきり。
■家族も理解しにくい
…外見的に体調の悪さがわかる病気ではなく、日によって動けるときもあるので理解されず怒られることも。
■軽度の外傷でも発症
…交通事故のほか、日常生活で頭をぶつける、尻もちをつくといった比較的軽度な外傷で発症する場合もある。
■国内での発生率
…少なく見積もっても年間1万人ほど
■治療の効果
…発症からそれほど期間がたっていない場合は、保存療法で半数以上が軽快する。それでも効果がない場合はブラッドパッチ療法。およそ75%で改善し。15歳未満であれば90%に効果がある。
■治療費
…保険がきかないので、入院費などを含めブラッドパッチは30万円。人工髄液を注入する治療は1回7万円かかる
■死亡例
…脳脊髄液減少症の一部に合併する『慢性硬膜下血腫』による死亡例が国内外から報告されている。また、あまりの辛さから自殺する人も。
▼脳脊髄液減少症について
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