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慢性疲労症候群(CFS)を診察できる病院を探すなら

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師に直接取材した情報をもとに書かれているドクターズガイドの慢性疲労症候群(CFS)の項目が、いつの間にか非常に充実していました。

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ドクターズガイドは、以前倉恒先生が掲載されたときから、とても情報が詳しく注目していたのですが、現時点(2013年3/21)で、CFSの診察医として、12人もの先生方が紹介されています。子どものCFSについても三浦一樹先生田島世貴先生の項目で書かれています。

それぞれの医師がご自身の言葉で慢性疲労症候群(CFS)について説明されていますし、現時点ではほぼ最新の情報ばかりなので、とても勉強になります。各ページに目を通せば、CFSとは何か、治療法は何かといったことがひと通り、それもかなり詳しくわかります。

また、各病院の診察方法診療時間、紹介状の有無、費用まで書かれているので、CFSの病院を探している人にとっては非常に参考になると思います。各病院の公式ホームページを見るより、明らかに詳しい情報です。

ときどき慢性疲労症候群(CFS)を診てくれる病院を教えてほしいという方がいます。全地方を網羅するには程遠いですが、現時点ではドクターズガイドの慢性疲労症候群のページを見てもらうのがベストではないでしょうか。このブログのリンク集にも情報を反映させました。

現状では慢性疲労症候群関連の情報だけがひときわ優れていて恵まれていますが、類似疾患である線維筋痛症脳脊髄液減少症化学物質過敏症の情報も充実してほしいところです。

追記:慢性疲労症候群(CFS)と関わりの深い概日リズム睡眠障害を診ておられる三島和夫先生内山真先生のページも追加されていました。

▼慢性疲労症候群(CFS)の治療のために

各先生のコメントから、特に役に立ちそうな部分を簡単にまとめてみました。詳しくはリンク先の本文を参照してください。

サプリメントを用いる:NK活性が低下している症例には補中益気湯、酸化ストレスが高く抗酸化力が低下している症例にはコエンザイムQ10が効く。そのほか、ビタミンB12は睡眠障害や思考力の回復に、ビタミンCは活性酸素によるダメージの回復に効果的―倉恒弘彦,大阪市立大学医学部附属病院 疲労クリニカルセンター

段階的に活動量を増やす:回復したように見えても、強い負荷がかかると再び急に悪化しやすい。ずっと休養をとっていれば治るわけでもないため、少しずつ負荷を増やし、体を慣らしてゆくことが大切。―木谷照夫,市立堺病院 血液内科

睡眠を改善する:慢性疲労症候群の患者の多くが不眠や過眠などの睡眠障害の傾向がある。体を休ませるための副交感神経の働きが弱く、睡眠中に脳波上は目が覚めているのと同じ状態が一晩で100回、200回と頻発している。―田島世貴, 兵庫県立リハビリテーション中央病院 子どもの睡眠と発達医療センター

消化管に負担がない食物をとる:より多くの食品やサプリメントを摂取するのは、体に負担をかけるため、まったくの逆効果。胃食道逆流症が大きく睡眠の質を悪化させ、疲労を悪化させている可能性がある。消化管に負担がない食物をとり、消化管が動きやすくなるように歩行をすることが大切。―松原英俊,康生会クリニック 医仁会武田総合病院総合診療科

体を温める:間はかかるものの、身体を加熱・保温することにより、慢性疲労症候群や線維筋痛症が改善している。漢方薬単独より効果的。―班目健夫,青山・まだらめクリニック 内科

循環器の体質が関係:慢性疲労症候群患者では 胸部Ⅹ線写真上、“Small heart”が高頻度に認められる。小心症候群が疲労しやすい体質的因子となっている可能性がある。―三羽邦久,ミワ内科クリニック 内科

感染、環境、トラウマが関係:慢性疲労症候群は、単一の原因、要因ではなく多重的な制御障害による。性格を含めた「素因」に加え、感染症、環境に由来する生体に悪影響を及ぼす物質、重大な心的/身体的トラウマが重なりあって、発症しやすく治りにくくなる。―三浦一樹,外旭川サテライトクリニック 内科

心理学方面からのアプローチ:心と身体が関連していない疾患はほとんどない。対症療法のみならず、根治治療を行うためには心理社会的背景に焦点をあてることが重要。―浅川明弘,鹿児島大学病院 心療内科

認知行動療法:慢性疲労症候群の患者は、失感情症、失体感症を抱えていることが多い。認知行動療法、交流分析療法、自律訓練法など、専門的な指導によって、患者の心と体の負担を軽くする手助けを行う必要がある。―村上正人,日本大学医学部附属 板橋病院 心療内科

患者、家族が病気を受け入れる:疾患に対する受容が基本。患者の病気を家族、周囲に理解してもらい、患者には疲労感・倦怠感に見合ったライフスタイルを指導することが大切。―松本美富士,桑名市総合医療センター 内科・リウマチ科


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