大阪市立大学医学部疲労医学教室が開発した「疲れない部屋」が、「快眠健康ナビ」として今年9月から実用化されるそうです。
最先端の疲労医学研究から生まれた「快眠健康ナビ」 ユニット製品化成功のお知らせ|プレスリリース 配信サービス【@Press:アットプレス】 |
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「快眠健康ナビ」とは
梶本修身先生のグループが、自然界のゆらぎを取り入れた「疲れない部屋」として、エコナビスタシステムを開発していたことはこのブログでも以前触れました。
エコナビスタシステムとは、温度や湿度、風、照明、音、香りなど、さまざまな環境が適時変わっていくトータルなコントロールシステムだと説明されていました。自然界が持つ「ゆらぎ」を組み入れることで、サーカディアンリズムへの悪影響を抑えるそうです。
梶本修身教授の新刊『最新医学でスッキリ!「体の疲れ」が消える本』 |
今回、「快眠健康ナビ」として実用化されるにあたり、具体的なことがプレスリリースに書かれていました。
★就寝時、起床時間を入力し就寝ボタンを押すだけで、上部照明が電球色から夕焼け照明に徐々に照度を落としながら変化し、さらにアロマの香りを放出することでリラックス効果を高めます。内蔵の睡眠センサーが入眠したと判断した際に自動的に完全消灯します。
★睡眠中、睡眠センサーが呼吸・心拍を常にモニタリングし、無呼吸時には枕をゆっくりスライドさせることで呼吸を促します(特許申請中)。
★起床時、30分前より、
(1)睡眠センサーが眠りの浅いタイミングを判断し、
(2)さくら色照明が点灯し徐々に照度を上げ、
(3)覚醒を促す爽やかな「みどりの香り」を放出します。その後、
(4)部屋のカーテンが徐々に開き、少しずつ覚醒へ導きます。起床時には
(5)内蔵されたスピーカーから森の小鳥のさえずりが聞こえ、爽やかな心地よい目覚めを迎えることができます。
なんとも至れり尽くせりな内容です。抗疲労効果が実証されているみどりの香り(青葉アルデヒド、青葉アルコール)も組み込まれているようです。
ホテル、老健施設、高齢者向けマンション、分譲マンション、戸建住宅への導入を目指し、9月からリース販売する計画で、料金は月8000円からの予定とのことで、もっと一般に普及するまで、自分が使う機会はないように思いますが、面白そうな技術だと思いました。