2013年8月号の小児科診療vol.76「小児の頭痛-診かた・考えかたの実践-」に小児慢性疲労症候群や若年性線維筋痛症の頭痛について載せられているようです。
診断と治療社 | 雑誌詳細:小児科診療 |
専門書なので、わたしは読む予定はないのですが、目次によると、頭痛に関連する諸病態として、
起立性調節障害と片頭痛 /吉田誠司・他
若年性線維筋痛症と頭痛 /宮前多佳子
小児型慢性疲労症候群と頭痛 /八ツ賀千穂・他
という章が設けられています。
若年性線維筋痛症のほうを担当しておられるのは、きずなの会の顧問も務めておられる東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センターの宮前多佳子先生、
小児型慢性疲労症候群のほうは、友田明美先生がおられる子どものこころの発達研究センターの八ツ賀千穂先生となっています。
それらの章の意図についてはこう書かれていました。
てんかん,起立性調節障害,線維筋痛症,慢性疲労症候群,広汎性発達障害では片頭痛・緊張型頭痛の合併が多くみられ,症状の増悪期をともにします.病態の中に共通する生理学的な背景/機序が存在するのではないかと推測できます
最近、子どもの頭痛に関する一般向けの本として、この小児科診療の一章を担当しておられる藤田光江先生の子どもの頭痛 頭が痛いって本当だよが出版されました。少し読んだところ、さまざまな頭痛について専門的に書かれた本でした。
残念ながら慢性疲労症候群や線維筋痛症は取り上げられていませんが、起立性調節障害については書かれています。症状が強くなった時間帯を折れ線グラフでかくという頭痛ダイアリーの付け方なども書かれていました。
難しめの本ですが、最後のほうには症例がいろいろ載せられていて、小さい子どもの頭痛に悩む親には参考になるかもしれないと思います。